「買取価格〇〇%アップ」のキャンペーンが詐欺であると言える理由
昨今、カメラ買取店は差別化のためにキャンペーンを打ち出しているお店を目にする事があります。
ただ、業界目線からトゲトゲしい指摘をさせて頂くと、
『買取価格〇〇%アップキャンペーン!』と打ち出している所は、ほとんど詐欺と言っても過言ではありません。
…厳密に言うと、「お客様が損害を受ける」と言う意味の詐欺ではなく、
『買取価格が〇〇%アップ』しているように見せかけているだけ
…と言う意味の詐欺になります。
業界目線で詳しく解説します
例えば、キャンペーンを打ち出していないA店にカメラの買取を依頼したとしましょう。
A店では、その機種の買取価格が12,000円だったとします。
一方、『買取価格 20%アップキャンペーン』を打ち出しているB店があるとします。
A店に買取依頼した機種と全く同じモノをB店に買取依頼してみましょう。
すると、キャンペーン中のB店から提示される買取価格は…
[通常買取価格] 10,000円
[キャンペーン 20%増額] 2,000円
[買取価格 合計] 12,000円
…となります。
はい、見ての通り、A店とB店で買取価格に変わりありませんよね?
これが『買取価格〇〇%アップキャンペーン!』の真実です。
【通常買取価格】なんて、あってないようなものなんです。
そもそも中古カメラやレンズの買取価格で、正攻法で10%以上も価格をアップできない
中古カメラや中古レンズの買取販売での利益率はかなり低いです。
20万円で買取をした商品が、販売価格が21万円で利益が1万円だけ、なんて事もザラにある業界なんです。
そんな業界で、買取価格を本当に10%も20%もアップしてたらただのボランティアになります。
数字のマジックにだまされないで
深く考えもせずに『買取価格が〇〇%アップ』を真に受けるのは良くありません。
『買取価格が〇〇%アップ』とキャンペーンを打ち出している店=買取価格が高い
と言う理論ではありませんので、
キャンペーンにつられてその店に買取依頼を決めるのではなく、複数店で相見積を取る事をオススメします。